河合創・藤田卓郎 (2017).「生徒の主体性を求めるスピーキング活動の探求」『中部地区英語教育学会紀要』第46号 125-132頁

中部地区英語教育学会紀要第46号に、

河合創・藤田卓郎 (2017).「生徒の主体性を求めるスピーキング活動の探求」『中部地区英語教育学会紀要』第46号 125-132頁

が掲載されました。この論文は、実践者である河合さんが、特定の言語形式を意識せず内容面に焦点を当てた活動(彼の言葉で言うところの「フリーな言語使用」)に取り組むに至った過程について書かれたものです。この実践の肝を一言で言ってしまえば、実践者自身の「フリーな言語使用」に関する考え方の変化なのですが、その過程を論文化するためには色々な試みをしました。論文の構成をどうするのか、エピソードや対話をデータとして提示するという方法は受け入れてもらえるのか、など、論文化していく過程で不安なことはたくさんありましたが、無事出版していただけてホッとしています。

この実践研究を進めるために私はメンター(というか話し相手)として参加させていただきました。話し合いの過程の一部は論文にも掲載しましたが、実際には論文に載せた対話はほんの一部で、実際には、実践内容や実践についての考え方など非常に多くのことを話しました。教師の実践知を知る大変よい勉強になりました。それと同時に、教師が持つ実践知を言語化して共有することの難しさ、手探りの中で実践研究を進めていくことの難しさ、適切な助言ができないもどかしさなど自分にとっての課題も多く残りました。改めて実践を研究する手法についても勉強する必要を感じました。まだまだ修業が必要です。