和訳先渡しについて考える

さて、和訳先渡し(+少し解説)方式で授業をスタートさせてしばらく経ちますが、学習者は和訳や解説を活用しながら何とか自分でできる活動に取り組んでくれています。それはそれでいいのですが、ちょっと考えなければいけない点が出てきたので、考えを整理するためにもブログに書いておこうと思います。

現在は和訳と少々の解説を渡し、word huntingやsentence huntingに取り組んでいます。これらの活動に一生懸命取り組んでいるのですが、とある単元(ピーターラビットに関する単元)をやったときに、「せっかくピーターラビットをやっているのだから、ピーターラビットのお話自体をやりたい」といった声を聞きました。word huntingやsentence huntingは確かに取り組みやすいのですが、言語形式面のみに焦点を当ててしまっているので、学習者にとってはあまり動機付けが高くない活動だったように思います。決してword huntingやsentence huntingの活動自体が必要なかったり悪い活動だと言っているわけではありません。ただ、こういった言語形式面へ焦点を当てるだけでなく、もっと内容について考える活動を取り入れていく必要があるように感じています。

前回、前々回の投稿にも書きましたが、和訳先渡しはどのようなタスクを用いるかが一つの鍵となります。形式面の勉強のみに焦点を当てて英文を読んでしまうと、言ってしまえばテキストに書かれている内容自体は何でもいいことになってしまいます。それではせっかくのパッセージがもったいないです。もっと読む目的を明確にして取り組むことで、なぜその文章を読まなければいけないのかをはっきりさせたり、パッセージの内容に焦点を当ててもらうことが可能になるように思います。そして、読んでいく中で分からない部分が出てくる(Swainのいうnoticing a hole)、つまり、形式に焦点を当てる場面というのは学習者の習熟度を考えると必然的に出てきます。一つ一つのholeの出どころは学習者によって異なるので、授業で埋めて行こうとすると形式面の解説で終わってしまうので、その部分を和訳先渡し+解説プリントで埋めてあげるようにすることで、授業自体は内容面に焦点を当てながら形式にもnoticing a holeに対処することができそうです。

上記のように考えたので、早速次の授業でやってみたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。