段階的な指導重要性を再認識

公立の中学校で教えていると、生徒の英語のレベルは様々です。一つのスピーキング活動を行う前にも、事前の準備が欠かせないということは、現場の先生方の直感でお分かりいただけるのではないかと思います。

先日、比較級を学習したのですが、比較級の文法事項を明示的に説明した後に、三問ほどの簡単なドリル形式の問題を取り入れました。板書やノートを見ながら2、3分で行う活動なのですが、学習者が自ら取り組まなければいけないこともあり、その後の活動に非常によい好影響を及ぼしたようです。

その後、「○○だろう」という、質問(例:数学と国語ではどちらが簡単?)などの質問を与え、当てはまる方に○をつけさせ、後に、その内容についてペアで話をするというスピーキング活動を取り入れました。この際にもモデルを用いてモデルに倣って話をしたのですが、ある「型」を取り入れることで、学習者の中におちていくものがあったようです。

これらの実践から、やはり、初期段階では、単純な練習から、徐々に段階を挙げていく、sequencing tasksの概念が必要ではないのかと考えさせられました。高島(2005)の分類からは、ドリルで始まり、TOAからTAということになるのかもしれませんが、段階的な指導というのは、全く初期の学習者には重要な意味を持っているのだなあと再確認できました。もちろんTOAやTAの段階に留まらず、Task活動まで持っていけるといいなあという希望はありますが。

高島英幸(2005)英語のタスク活動とタスク 第1章 読みました

タスク活動で有名な高島先生の本を今更ながら読んでみました。先月講演会に参加したときのお話が非常に有益なもので、その日以来、どうしたら生徒に英語を使って活動してもらえるかどうかを考えています。本書の第一章では、従来のコミュニケーション活動と呼ばれるものを細分化し、タスク、タスク活動、タスクを志向した活動の3種類に分類しています。 上に挙げた順に、意味、伝達重視の活動、言い換えれば、形式定着を重視した活動ではない、ということになります。3つの活動ともに、課題解決、達成を目的とし、意味伝達を目的としていることが共通点であるそうです。

これらの活動の分類をふまえて、自分の授業を振り返ったとき、直感ですが、日本の中学生では、どのレベルまでできるようになればよいのか考えさせられます。一口に日本の中学生といっても、置かれている環境や英語のレベルは異なっているので、一概には言えませんが、少なくともタスク活動までは持っていきたいなあというのが本音です。もっと欲を言えばその上を目指したいですが。

ただ、日本の中学現場では、基礎基本の定着ということも非常に熱心に叫ばれているので、そちらとのかねあいも考えなくてはいけないかもしれません。 本書でも言われていることですが、ただ単にコミュニケーション活動を行っていても学習者に力がつきはしないでしょう。教師の側が、最終的にどのような能力を持った学習者に育てたいかということを明確にし、その上で、その目標を達成するために、適切な活動を織り込んでいかなくてはいけないでしょう。そのためには、パターンプラクティス的なドリルやエクササイズのような活動も考慮に入れていく必要があると思います。

もう一つ考えることがあるのですが、このようなタスクはとにかく単発的になりがちです。コミュニケーション能力、そして、いわゆる基礎基本の定着という点を考えるならば、同じ目標言語を用いた活動をどれだけの頻度で行えばよいかということも教師の側は考えなくてはならないのかもしれません。自分の授業でも一つ一つの授業でコミュニケーション活動を取り入れても、次の時間になったら学習者は忘れているということもよくあることです。タスクの繰り返しということも実践では非常に大事になってくると思います。

とにかく一章目で早くも色々と考えさせられました。

ブログ構築ソフトを変更

長い間使っていたNucleusだったのですが、しばらく使わないうちに、細部の変更の仕方が分からなくなり、インストールも簡単なWordpressに乗り換えることになりました。それに伴って、本来のブログの使い方通り、トップページが更新されていくような仕様でこれから運営することにしました。過去のページは、右上のタブの部分に移動してありますので、ご了承ください。